日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

春の美術館巡り②

前回はプラド美術館展に行ったところで区切りました。

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実は、元々プラド美術館展(国立西洋美術館)とルドンー秘密の花園ー展(三菱一号館美術館)に行くことは決まっていましたが、その他は何も決まっていませんでした。
でも時間的にもう1か所観れるんじゃないかと思いまして(何といっても東京出発は夜10時半ですから)、ネットで探すことにしました。

そして、同じ上野公園内にある東京都美術館のプーシキン美術館展-旅するフランス風景画-がいいかな、と目星をつけました。

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実は、この企画で推してるモネもルソーもそんなに好きってわけではないのですが、風景画は大好きなんです。

風景画の変遷を観るのも楽しそうだなぁと思いまして。(近代絵画は全く好みではないので、きっとほとんどスルーかと思いますが、それは織り込み済みってことで)

 

での、お昼ご飯。
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東京都美術館の中庭(?)のベンチで、適当に買ったお弁当とビールでお昼ご飯です

酔っぱらったまま観に行くわけにはいきませんので、お弁当をつまみにビールを飲みつつ、先ほど見たプラド美術館展の図録をウムウムと読みます。(楽しい)

 

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予め断っておきますが、今回のは風景画ですので、前のプラド美術館展のような、人物像や構図やテーマに突っ込んだりはしません。(ちょっとはあったけど、それは実際に観た人が自由に思うものですよね)

 

刈り入れをする人
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レオン=オーギュスタン・レルミット作
麦の刈り入れのシーンは様々な画家さんが描いていますが、これはなんかキレイな自然な感じがします。

土臭くて泥臭くないような感じ?いやいや、本当の作業は土臭くて泥臭いんだろうけど、絵としてはより「洗練された」気がします。都会向けの田舎ノスタルジーみたいな感じ。

麦畑に生える茎の繊細で力強いこと。それを借り入れる女性たちは「なんなん?やってもやっても終わんないよ(怒)」「腰、痛っ」みたいなことをしゃべりながら、風に吹かれながら、広大な畑の刈り入れを手作業でやってたんでしょうね。

 

女性がいる森の風景
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女性の輪郭がぼやけているので、森の木々と同化しているような気がします。

私は森が好きなので(森も山も林も好き。基本的に八甲田山が好き)、どこかの森林の中に入り込んだような気がします。
森の中で鳥の声や、水や草の匂いがしていそう。

風景画の好きなところは、その絵に風や木、草、水、土の匂いを感じることができることです。

 

牛のいる風景
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この風景画、牛と羊が可愛い(ラブ)ですが、牛・羊担当と風景担当がいる、共作です。

画家さんでも、得意不得意があるんだなぁと、ちょっと和みました。(牛も羊も雲も木々も素敵だし)

 

牧草地の牛
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牛は基本的にヤジ牛ですよね。(野次馬のような)
以前、牧場に牛を見に行く機会がありまして、遠くから「あ!牛!」と好奇心丸出しで見ていましたら、牛の方もこっちに気づいてモーモーと鳴き声を上げながら、みんな集まってきました。

この絵もそんな感じ。みんなこっちを見ています。リアル牛だわ。

 

夕暮れ
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木のたもとに二人がたたずんでいますが、あまりも存在感がないので、この絵の全体からは、木々の間から漏れる夕日だけを感じます。

 

 パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)
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雨あがりの街並みに、汽車の煙がモクモクと横切っています。
凄くないですか?
パリの街並み、これが日常だったってことですよね。リアル過ぎて、もう!!

雨上がりの湿った空気や、土臭い匂い(絶対土臭そう)や、汽車の煙の匂いまでしそうです。

 

実は近代の絵画についてはほとんどスルーで。もったいなかったかもしれないけど、どうしても興味が持てないんだもの。仕方ないよね。

モネの絵は素敵だなぁと思ったけど。まぁ、そんくらい。(もちろん、個々の好みがありますよ)

個人的に、やっぱりセザンヌはそんなに好きじゃないのかもしれない、と思いました。これも個人の好みですので、ご了承くださいませ。

 

さて。

夕方になって、残すは本命のルドン―秘密の花園-展を残すばかりです。

 

 

 

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