日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

基盤の崩壊(金太郎)

 先日、こんな感じ(▼)で図書館から英語版の幼児用の物語を借りてきました。
toukofujinomiya.hatenablog.com

先日、「kintaro's Adventures(金太郎)」を読み終えました。

 

実は、私、一般的な「金太郎」の話がイマイチ朧気にしかわかりません。

 

クマと相撲を取った。・・気がする

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鉞を担いでいた。・・気がする
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そして、すごい力持ちで優しい子。・・だよね

この程度。

 

で、この英語版の物語を読んだら、もうめっちゃ心に迫るものがあります。
なぜか。

①とある足柄山在住のご夫妻の大切な一人息子「金太郎」くん。幼少時から超可愛ゆらしく力持ち、ご夫妻のご自慢の息子くんです。

②ある日、なんとクマに誘拐されてしまいました。

③金太郎くんを誘拐したクマご夫妻、実は赤ちゃんクマさんが生まれてすぐに亡くなってしまったかわいそうな境遇。奥様クマさんが悲嘆にくれていたところ、旦那クマさんがたまたま元気な人間のちびっ子を誘拐してしまったようです。

④クマご夫妻は可愛ゆらしい金太郎くんを大切に・大切に・超大切に育てました。金太郎くんの遊び仲間はありとあらゆる動物たちです。スクスク育つ金太郎くんを旦那クマさんは行く末頼もしく見ていました。

⑤実は旦那クマさんは山の動物たちのリーダー(いわゆる山の主的な存在)であらゆる動物たちから頼られる存在でした。でも、旦那クマさんが病気の時に、ライバルの狼が戦いを挑んできました。金太郎くんは病気のお父さんクマさんの代わりに自分が戦うと名乗りを上げましたが、お父さんクマさんは山のリーダーとしての矜持を貫き、自ら狼と戦います。

⑥しかし、戦いの場で他の狼の不正な加勢があり、お父さんクマさんは苦境に陥ります。そのとき、金太郎くんはお父さんクマさんの助っ人として飛び入り参加し、狡い手を使った狼たちをのしてしまいます。お父さんクマさんは自ら山の主の座を金太郎くんに譲り、息絶えるのでした。

⑦その頃、金太郎くんのご実家はどうしていたのでしょう。金太郎パパ・ママは必死で捜索しても金太郎くんは見つからず、悲嘆にくれていましたが、数年後、女の子が生まれます。ミスズちゃんです。

⑧金太郎パパ・ママはミスズちゃんを大切に育てますが、あるとき、ミスズちゃんに実はお兄ちゃんがいることを打ち明けます。もし、お兄ちゃんの金太郎くんが生きていれば、ミスズちゃんがずっと大切にしている白サンゴのネックレスと同じ形の、色が赤いものを付けているはずだと教えてくれました。

⑨数年後、ミスズちゃんは山で遊んでウロついているときに、お兄ちゃんっぽい人を見つけましたが、その直後、狼に捕らわれアジトに連れていかれてしまいました。偶然それを目撃していた金太郎くんたち(他のアニマル含む)は、追跡します。山の平和を守るため、山でそんな勝手は許されません!!

 ⑩ミスズちゃんが捕らわれていたアジトに乗り込もうとすると、なんと山火事が発生。狼たちは火だるまになってしまい、金太郎くんに助けを求めます。金太郎くんは敵である狼たちに川に飛び込むように指示し、助けます。

⑪里の人間達も山火事を見て、鎮火のために働きます。そのリーダーが金太郎パパでした。周囲の木を伐り鎮火の手助けをします。ここで金太郎くんと金太郎パパが再開します。

⑫金太郎くんは人間語が話せないため、身振り手振りで自宅に連れ帰り、ミスズちゃんは毎日話す練習の相手になりました。しばらくすると金太郎くんは人間語を理解するようになります。

⑬金太郎くんの友達の動物たちは金太郎くんのご自宅に遊びに行き、お茶(とお菓子)をふるまってもらうようになりました。ミスズちゃんが森へ遊びに行くと、動物たちは喜び、紅葉した美しい森の中で宴会を始めました。

めでたし・めでたし。

このお話、ちょっとイメージと違う・・・いや、全然違う・・・

と思いまして、本当の金太郎の物語って、どんな話だっけ?と、様々検索してみました。
そしたら!全く違うじゃないですか!普通(?)の金太郎物語と!!
このお話(面白かったけど)、坂田金時がどこにも出てこないし!

 

これはアナザーワールドですか・・・

でも楽しかったからヨシ。(物語なんて、異説がたくさんありますよね)

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