日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

2012

「2012」

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この映画を何度か観て、自分なりに感想を書こうかと思い、そのための写真を探すためにネットでウロウロしたのですが、こうも評判が悪いのって知らなかったので、ビックリしました。
そういう先入観が全くないままに観てよかったかも(笑)

 

でも、結論を先に行ってしまえば、私は案外この映画が好きかもしれません。(いろいろと思うところはあるけど)

 

まず、根拠がありえないです(笑)

惑星直列の影響で太陽の活動が活発になり(太陽が周期的に活発になるのは分かるけど、惑星の直列が原因なのは意味が分からん。占星術とかだったら惑星直列に重大な意味がありそうだけど。惑星が直列に並んだ際の重力の影響がどれほど恒星の活動に影響があるのかは、今までの惑星直列の例を考えても、そんなに・・・ねぇ。)

太陽ニュートリノが地球に降り注ぎ太陽活動が活発になる際にニュートリノの放出量が増えるのは分かる)

太陽ニュートリノと地球の核が反応することにより地球のマントルの活動が超流動的になり急激に地表が崩壊していく(もう、意味わからん。なんでニュートリノみたいな超ちっさいものが地球の核(ニュートリノに比べればベラボウにデカイもの)と「ぶつかり」「反応し」核がドロドロに溶けちゃっうまで沸々するの?)

その上、地球の磁場が移動し(地球の磁場が数千万年の周期で移動するのはわかる。今までもある。その影響は計り知れないと思われるし。でも、その影響は地震以外になると思うのだけど、映画の中ではそれは付け足しみたいな印象です。)

地球は壊滅的なダメージを受ける。

 

こんな設定では全く気持ちが入りませんが・・・、映画の中身は現実とまったく相容れない、めちゃめちゃなフィクションだと思い込むことで見続けることができました。この映画の設定にリアリティをちょびっとでも求めてはいけません(笑)

科学的根拠が曖昧過ぎることは抜きにしても、崩壊の映像は本当に素晴らしいくらいドキドキするものでしたし!!CG!

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いーやーっていうくらい、地球が壊れています。

そんな中、元家族を助けに来る元父親兼元夫のジャクソン。
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ジャクソンはたまたま子供たちとキャンプに行き、事態がきな臭いことに気づき、地球崩壊の大ピンチに元家族を助けに来たというわけ。一緒に元妻ケイトの恋人であるゴードンも一緒に行動します。

 

個人的には、前の夫兼父親(ジャクソン)は子供たちの父親であることに変わりはないけど、前の妻(ケイト)に対しては今の恋人(ゴードン)をないがしろにしてはダメでしょう・・・と思うのだけど。
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それぞれの家庭の事情があるだろうから、別にいいんだけど。(ちょっとお節介にもそう思った)

 

ずっと以前から、地球の滅亡とそれに対する各国政府の陰謀を人々に伝える使命を持った(と自分で思っている、ちょっとイカレてる)チャーリー。
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ジャクソンはチャーリーと出会い、初めて先進国が共同で進めていた「ノアの方舟」計画を知ります。

ジャクソンは生き延びるためにチャーリーが所有している地図(方舟の建設場所)を譲り受けるのですが、その際に(ジャクソンにはたぶん本気じゃなかったっぽい⇐最低)チャーリーも一緒に逃げようと誘うのですが、彼は断ります。
チャーリーは崩壊していく大地に見惚れ、そして爆発に巻き込まれてしまいます。

けど、ちょっとその気持ちはわかるかも。どうせ死ぬなら壮大な風景を見ながら死ぬのもいいかも。
f:id:ToukoFujinomiya:20181017183613j:plain(参考:火の鳥・未来編)(チャーリーみたいにイカレてないからちょっと違うけどさ)

さて。ギリギリのところで(映画なので)、チャーリーと元家族+ゴードンは飛行機で脱出することができました。

その頃、一般人は何の情報も与えられず、地震・地割れ・津波・噴火やそれに伴う二次災害等になす術がありません。暴動を起こしたりしていますが、結局は大地に海に飲み込まれて全滅気味です。(上記3枚の災害写真参照)

 

さて。お金持ちサイドでは。

先進国の首脳と関係者及びグリーンパスを購入できた一部の超お金持ちさん方は、方舟計画の基本方針に則り、出発時期は早まりましたが、着々と方舟に乗船するために中国に集まっています。 そう、建設場所は中国だったんです。

アメリカ大統領の娘さん(左)、なんだかんだ言ってもちゃんと方舟に乗ってますね。あの物凄い大災害の中、アメリカから中国に来るまでに、大勢の罪のない人間が死んでいくのを目撃してたはずですけど。様々振り切って来たんでしょうね。
それに、科学者のサトナムさん(右)、地球崩壊を知らせた彼は、今では政府お抱えの科学者ですので、当然乗船の権利があるわけで。権利行使、というか、任務になってるから仕方なく乗船しているのかな?
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なんだかんだ言って仲良くなる二人。お金と権力に守られてるから平和ね。ま、いいけど。

土壇場で、虫けら同然に見捨てられている一般人のために方舟に乗船せず一緒に死ぬ選択をしたアメリカ大統領さん。
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一般人に中継で一緒に祈ろうと語り掛けますが途中で停電。(あの大災害の中、電気が繋がっていたことの方が不思議)
でも、今更一緒に死ぬ選択をしなくても、その前にせめて情報を公開するくらいのことはしてもよかったのに。
まぁ、一般人は知れば知ったで即パニックになるんだろうけど、それでも何も知らないでパニくって死ぬのは嫌だな・・・。

 

この方舟クオリティ。中国製。
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中国での興行成績がなかなか良かったのもちょっとわかる気がします。これが自国製だと嬉しいだろうな。

 

中国の山間部に秘密裏に建設されていた方舟ですが、地球が未曽有の災害に見舞われた今、作業に関わったり周辺に住む一般人(ジャクソンご一行も含む)が押し寄せます。

方舟の収容人数には限界があるので、選ばれし超お金持ちさん方は方舟のゲートを開けることを躊躇います。
なにしろ、目の前にいるおびただしい一般人が全員乗ったら、絶対に共倒れだよね?って思うよね。

実際、そう言って反対意見を出す人もいます。(心臓強いな)
でも結局はほとんどの超お金持ちさん方は(今更ながらの)良心に従い、ゲートを開けることにしました。

しかし、その決定の少し前、黙って方舟を見てるだけの大人しい一般人じゃないジャクソンご一行は、建設に携わった元作業員とともにこっそり方舟に忍び込むことにします。
しかし、ジャクソンご一行が侵入したせいでゲート開閉の油圧設備に不具合が起き、閉じることができなくなってしまいました。海水が船内に押し寄せてきます。

 

ここのところがラストの見せ場なので、盛り上げてきます。

 

緊急装置が作動し、海水の侵入を防ぐために何重にも設計された水密扉により閉鎖された通路に閉じ込められて仲間が溺死、このままでは船内にいる超お金持ちさん方や一般人も大ピンチ!!っていうときに、ジャクソンとその息子が水没した油圧室に侵入し、絡まったケーブルを取り除きます。子供と大人二人で!!(いいけど)

おかげで無事にゲートが閉まり、大津波もなんとか乗り切ることができました。

その1ヶ月後、方舟は隆起して陸地となった元の喜望峰(アフリカ)に向けて舵を切るのでした。

(めでたし)

 

まぁ、ちょうどよく喜望峰が隆起しててそれっぽいラストね。
っていうか、この未曽有の大災害で、地磁気も移動してしまって機器関連のシステム崩壊はもちろん、海洋・大陸・宇宙にあるあらゆるシステムが崩壊しているはずなのに、アフリカ大陸が隆起してるのがよくわかったよなー。どうやって探知したのかな。いや、科学的な裏付けはちょびっとでも求めちゃいけないんだったね。

この後は、超お金持ちさん方も、一般人の方々も、全くの何にもないであろう大陸に上陸しても、超ハードな生存競争しか待ってなさそうだけど。

ま、いいや。そんな映画だから。

 

一般人は何も知らされずに右往左往して死ぬしかない

超お金持ちさん方はお金にものを言わせていいポジションをとるもんだ

結局は、そういうものかもしれません。

「結局はそういうものかもれない」、そこが好きなのかも。