日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

2023.6.8 青森を知るバス巡り_番外編(北のまほろば歴史館)

5月の連休に、「青森を知るバス巡り」ということで、市内のまだ行ったことがない場所にバスで行ってみることにしました。

最終地点の三内丸山遺跡からの帰りは、ねぶたん号というルートバスを利用したのですが、途中、北のまほろば歴史館に止まりました。(他にも止まるけどね)

その時に一回来てみたいなと思っていました。

昔々は外にガラクタみたいな壊れかけた船がたくさんあった場所、というイメージだったのですが、そういえば改修工事があって、それからずいぶんと経ちました。

結局、中は知らないまま。
どうなっているんだろう。


道路沿いからはこんな感じですが、ねぶたん号の停留所や駐車場は裏手にあり、そこからの入り口が正面になります。

駐車場にあるヴァイキングの船。
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塗装がほとんど剥げてるのがかなり残念。

自動ドアを入ると正面に受付があるので、ちょっとビックリします。

常設展示場は一般310円、高校・大学生160円。
JAF会員なら割引になり一般280円で入場できます。(JAF会員証を持っててよかった)

自分の昔々の勝手なイメージで古い船ばっかりなのかと思いきや、北のまほろば「歴史館」なのですから、歴史民俗展示施設です。

ということで、こういう古いものがたくさんあります。
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これってビクターのわんこ(ニッパー)がのぞいてたやつ?

もちろん、覗いててみました。
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普通。
そりゃそうでしょ。

こちらは手ぬぐいの型紙。
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手ぬぐいの型紙は、3枚の和紙を重ねて柿渋を塗って貼り合わせた「渋紙」に彫刻刀などで模様や文字が刻み込まれたものです。
なかなか個性的です。

一つ一つのデザインになっている店舗の住所が市内の身近な場所で、親近感がわきます。
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肉の文字が宙ぶらりんになってる。
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可愛い「肉」。

向こう側は企画展「商売繁盛-宣伝に使われた品々ー」の会場です。


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様々な引札(ひきふだ)
現在のチラシ広告にあたります。
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一枚ずつ写真を撮ると、光が映り込んでしまいます。(残念)
お薬の広告などは、今でも超有名な品(龍角散とか)などもありました。
それに、デザイン的にとても楽しく、なかなか興味深かったです。
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そうそう、サングラス着用の素敵なオジサマ風の男性がモチーフの薬剤のチラシがあって。
花柳病一切に効く、みたいな文言で、盛大に引きました。※花柳病=性病一般
オシャジジィは昔も今もソレかよ、と思いましたね。(展示する意義は大変あると思います)

こちらは「蘭字(らんじ)」。
明治時代にお茶を出荷するときに茶箱などに張られた木版の多色刷りのラベル。
輸出先では、折しもJaponismブームに乗って人気を博し、コレクションされたそうです。
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この他にも、ポスターの前身である「絵ビラ」や「看板」、印半纏など、多彩な品々が展示されていました。

こちらは常設展示の方の看板。
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眼病一切根治良剤って、過大広告にもほどがある(笑)
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「人造麝香」は黒褐色の粉末で、芳香の強い香料ですが鎮静剤などの薬剤として使われているのだそうです。

麝香はムスク。本物の麝香は、その昔は漢方薬だったと聞いたことはありますが、人造麝香は合成ムスクってことですよね?
となると、目薬に合成ムスクを?それで一切根治って、昔の薬はよくわかりませんね。

昔の民家です。
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昔の民家って言っても、この規模はオオヤゲ(大家・豪農・金持ち・名士等)ですよ。
こちらは、靴を脱ぐと中に入ってもいいようになっています。
せっかくなので、おじゃましました。
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遊びものがあります。
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逆さごまを久しぶりにやってみたら、コマが毎回明後日の方向に飛んで行ってしまい、そのたびに追いかけるのが大変(笑)
しかも、ガンゴンとぶつかる。
結局、ちゃんと逆さになってもらえなかった・・・(悔しい)(でも練習する時間なんてない)

引き出しを開けてみて?と言われたので開けてみると。
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中にも展示物が入ってた。
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タンスは全部開けてみました。

なんか、住んだことはありませんが懐かしい雰囲気があります。
隅にはちゃんとトイレの展示もあります。
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そうね、生活空間の中でもトイレは重要。

津軽海峡沿岸のムダマハギ型漁船と漁業の展示コーナー。
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これこれ、こんな船が昔々野晒しだった記憶があります。
国指定重要有形民俗文化財とのことで、文化庁のサイトにも載っていますし、データベースでも確認できます。

bunka.nii.ac.jp

国指定文化財等データベース

でも、昔見たハゲチョロ塗装のまんまで大丈夫なのかな。(追加で塗布してこれなのかな)
遥か昔の野晒し状態より、ずいぶん良い待遇だとは思うけど。

近現代の青森~明治から昭和の時代~の展示が向こうに見えます。f:id:ToukoFujinomiya:20230608120616j:image
ねぶたがいる。
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じゃじゃん。

その両サイドの写真パネルは昭和初期のものになります。
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地味でビックリ。(悪い意味ではない)
郷土の祭りの大事な山車!って感じが溢れてました。(贔屓目?)

今のねぶたに比べると、ちっちゃいし、雰囲気が全然違う!
骨組みが竹から針金に、照明がロウソクから電気に、運搬が担ぎから曳きになり、様々変わった結果なんでしょう。

子供たちの遊びゾーンに、めんこ発見。
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めんこは個人的にはそんなに熱心じゃなかったけども、つい先日、下の子と話していた単語発見。
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「カムイ外伝」

下の子と話していたのはゴールデンカムイの方だけれども。(全く違う)(AmazonPrimeで全を無料だったからさ)
ちょっと、お!?ってなりました。

向こうに船が見えます。
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1/4サイズとのこと。
覗いてみてって書いていたので、覗いてみました。
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中が見える!
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中にまで畳があったんだね。

1階フロアはおおよそ見たので(2階の船たちは割愛です)、次は展望室に行ってみます。

展望室まで30mだそうです。
扉が開くとこんな感じ。
え?なかなか素敵じゃない?
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窓ガラスに景色が反射しているのはごめんなさいね。
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こっちのフェリー埠頭方面はあまり景観がよくありません。
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やばいものは隠してる感じ。
あ、でもあのタイヤの山はミニチュアっぽくて面白いかも。
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いやいや、廃タイヤだなんて、景観悪いね。
あまりお勧めはできない方向です。

とはいえ、望遠鏡も何台か設置してあり、休憩用の椅子もあるし、少し休憩しながら眺めていたらとてもいいと思います。

くまの缶バッチとこぎん刺のストラップをお土産に買いました。
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クマの顔が微妙で可愛い。

下の子のお土産用にオリジナルこぎん刺セットはどうかな?と思ったのですが、もうちょっとだけレベルが高くても大丈夫なので、残念ながら見送りました。

館内は予想に反して展示物が多かったので、本当ならゆっくり見たかったのですが、なにせ本日は病院の順番待ちの間に見学したので、なかなかゆっくりもできず。

そういう意味ではちょっと残念。
規模が小さくても、素敵な企画展でした。

展望台は、ぜひ天気がいい日にもう一度来たいかも。