京都茂山千五郎家の狂言。
下の子の学校行事、芸術鑑賞教室で狂言を観てきました。保護者も参加できるのです。
当日になってやっと仕事の都合もついた(無理矢理つけた)ので、母も誘ってみると、二つ返事でOK。
狂言だなんて初めてなので、どんなもんだろうとドキドキしました。
演目は「蝸牛」(かぎゅう)
出羽の羽黒山から出た山伏が、大和の葛城山で修行を終えての帰り道、竹やぶの中でひと寝入りしていると、主人の言いつけで、長寿の薬になるという蝸牛(カタツムリ)を探しにきた太郎冠者と出くわします。
「竹薮には必ずいるものだ」と教えられて来た太郎冠者は、黒い兜巾(ときん)をいただいた山伏を見つけ、すっかり山伏がカタツムリだと信じ、主人のところへ連れて帰ろうとします。
山伏と浮かれているところに、帰りが遅い太郎冠者を心配した主人が、太郎冠者を見つけて「あれは、カタツムリではなく、山伏で売僧(まいす)だ!」と注意するのですが・・・。
最後はみんな(3人だけど)でダンダンと踏みながら舞うのって、「アホや」(山伏曰く)だなぁ(笑)
と、「濯ぎ川」(すすぎがわ)
毎日、嫁と姑に追い使われる養子の男、この日も裏の川ヘ洗濯に行けといいつけられます。まだろくろく時もたたぬうち、やれ蕎麦を打て、やれ水を汲めと次々に用事を言いつけられ、男は「用事を忘れぬよう、紙に書き付けてくれ」と言い出します。嫁と姑は、朝から晩までの用事のことを次々と文にしたため、聟に渡します。聟は文に書いて無いことはしなくてもよいと、約束をとりつけ、ほんの、ほんのささやかな反抗を試みますが・・・。
うちの母は濯ぎ川で結構笑ってましたね。あの板挟みはアルアルだよ(笑)
高校生の授業の一環なので、最初に分かりやすい解説がありました。
能と狂言の違いや、代表的な「型」についての説明、発声の仕方などの解説があり、生徒を舞台にあげて、「ちょこっと狂言に挑戦」ってのもやって、生徒達(保護者も)爆笑。
しかもトークが上手いので、私のみならず、みんなが惹きつけられていました。
それからの演目なので、ホント分かりやすくて。
そもそも、狂言は能と違って、コメディっぽいと聞いていたので、いわゆる古典芸能の取っ掛かりとしては絶対に向いてると思っていました。が、こんなに楽しく観れるとは(笑)
初めて観た狂言ですが、次の機会があったら是非また観たいと思いました。
狂言への敷居がかなり下がりました!!