映画を観ようと、Amazon Prime をツラツラ見ていたら、久しぶりにアーノルド・シュワルツェネッガーを発見。
昔々、テレビで洋画劇場を観ていた頃、好きなジャンルはアクション、好きなハリウッドスターはアーノルド・シュワルツェネッガーとジャッキーチェンでした。(っていうか、他に知らない)
アーノルド・シュワルツェネッガーで見始めたのはターミネーター。その後コマンドー、プレデター等々。後からコナン・ザ・グレートも(当然)観ました。
シュワルツェネッガーがただひたすら懐かしくて、演技とか脚本とか、そういうのは二の次にして見始めました。
やはり筋肉が凄い。ヘラクレス(ギリシャ神話)だし。
無駄に筋肉が凄い。他の神様より全然筋肉。
え?ストーリー?
神界で退屈していたヘラクレス(人と神ゼウスとのハーフ)は面白そうな人間界に行きたくてしょうがなかったのですが、父神ゼウスはやんちゃなヘラクレスが心配過ぎて許可しません。
それでも人間界行きを諦めずにしつこく迫るヘラクレスに、とうとうゼウスは(そんなに言うなら行けばいい。どうせ困って泣きつくに決まってるし、そうなっても知らんぞ)という、うんざりした気持ちで許可します。
その裏で、ゼウスの妻ジュノー(ヘラ)(もちろんゼウスの母ではなく継母)は、チャンス到来とばかりにヘラクレスを狙います。
神界から人間界へは、空(オリュンポス山)から海へダイブするらしいですよ。
で、拾われた船にて。
好意で拾われた人間(半分神様だけど)なのに、やたらガタイがよくて偉そう。
妙な縁でヘラクレスの面倒を見る羽目になったプレッツィ(プレッツェルを売ってるからプレッツィとのこと)。
様々一緒に行動を共にします。
船からの逃亡の後、セントラルパークをお散歩します。
二昔以上前のイケてるはずのファッションが、筋肉に似合わない・・・
そこで、大学のスポーツ選手たちが練習をしているところに遭遇。
「オレ、ヘラクレスだから見本を見せるよ」と上から目線でコーチを志願。
コーチや選手たちは、最初こそイラつく物言いのヘラクレスを侮りますが、円盤投げでは周りが目を丸くするほどの記録を出し、その後のやり投げ、走り幅跳び(この時点でプレッツィが賭けで勝つ)では、無敵の記録を出すのでビックリです。
やる気満々の筋肉。
その場に偶然居合わせたカムデン教授とその娘さんのヘレンさんですが、教授はヘラクレスの実技に一目ぼれし、当日の夕方のお茶に招待します。(お茶!?)
そこにはヘレンさんの彼氏のロッドさんも呼ばれていたのですが、見解の相違から殴り合いになります。(普通、呼ぶ?)(もちろんロッドさん惨敗)
お茶会後の教授パパとヘレンさんの会話では、ロッドさんは歯を折られたらしいけど、教授はヘラクレスにとてつもなく興味を持ちます。
おかしいでしょ。
ロッドさんは教授がベタ褒めするくらいの優秀なスポーツと勉学の徒でヘレンさんの彼氏だったのに、ヘラクレスに歯を折られても、そのことを全く気にしていません。それどころか、ヘラクレスがヘレンさんに食事の申し込み(デートですね)をしたことも、良い印象のようです。
ヘレンさん、そこでヘラクレスに「喜んで」と答えるあたり、魔女ですかね。(彼氏への愛情と義理はどうした)
仲良くなった女性にも、アピールするのは筋肉。
(はた迷惑だな)とばかりに服を差し出すヘレンさん。扱いを分かってらっしゃるあたり、魔女ではなく女神なのか。
そしてヘラクレスってバカなのか。
いえ、脚本でしょう。(楽し過ぎる)
そして動物園から逃げ出したヒグマ(明らかに着ぐるみ)とのバトルもあり。
楽しい。
牧歌的なBGMと共にヘラクレスとヒグマとの死闘。(とヘレンさんの悲鳴)
新聞沙汰になったその事件をきっかけに、プレッツィ経由でレスリングの試合にでる仕事が舞い込み、レスリング界の新生として、名をあげます。
その後もヘレンさんと仲良くデートをします。
「ニューヨークが気に入ったよ」
「よかった。帰国は先延ばしになるわね」(元カレには特に未練がない?)
「あぁ、あと数百年はいるつもりだよ」
「んふっ(笑顔)」(←ここ、受け流す感じでいいの?)
人間界でへこたれないヘラクレスに、父神ゼウスはヤキモキします。人間界に行ってちょっと痛い目に合えばいいと思っていたのに、全然そんな雰囲気はありません。それどころか、ヘラクレスは気にしなくても、人間界ではちょっした騒ぎもあったりして、ゼウスとしては放置もできなくなっています。
そのために新たな命をくだすのですが、それを利用してゼウスの妻ジュノーが何やら企みます。
そして筋肉合戦が開催されます。(このステージの片隅感は何だ)
特別企画・男と男の対決・クリーンアンドジャークの勝負です。
ここで、中央の男性(司会者)が勝負種目を「スナッチ」といったところ、左側のモンストロ氏が速攻で「クリーンアンドジャーク」と言い直したくらい、ウエイトリフティング的にはちゃんとしています。(さすが筋肉と力と技の競技)
クリーンアンドジャーク
・両手で持ったバーベルを肩まで引き上げるクリーン、そして両足を揃えて一気にバーベルを頭上に持ち上げるジャークを一連で行います。 バーベルを持ち上げた姿勢で静止し、審判のダウンの合図が出たらバーベルを下ろします。スナッチ
・地面に置いたバーベルを一気に頭上へ持ち上げます。 バーベルの引き上げと持ち上げが別動作であるクリーンアンドジャークとは異なります。
左側のモンストロ氏の筋肉もなかなか。
最初は500ポンド(227kg)、次は750ポンド(340kg)。
両者ともにクリアし、次は1000ポンド(454kg)です。
モンストロ氏は見事に挙げたのですが、ジュノーの策略のためヘラクレスは普通なら挙げられるはずのウエイトがあげられません。(そして地団太を踏む)
本人はただ単にできるはずのことができずに悔しがっていますが、裏でヘラクレス利権で稼いでいたマフィアが本気で怒ってしまいます。
ヘレンさんと教授はいち早く会場を抜け出し、自分たちがおとりになることでヘラクレスが逃げられるようにマフィアを引き付けます。
そのことをプレッツィから聞いたヘラクレスは、「彼女を助けなければ」と戦車で後を追います。
戦車=チャリオットです。
軽快なBGMが流れますが、どうやってもお馬さんがパカポコしているようにしか見えない気がします。
気のせいかな。何しろ、チャリオットで激走しているはずだから。
教授とヘレンさんはセントラルパーク内を動物園に向かって走ります。マフィア達も追いかけます。もちろん、ヘラクレスも。
ヘレンさん達と無事に合流し、とあるビルディングに駆け込みますが、マフィア達に追いつかれ、アットホームな攻防を繰り広げます。知らないうちに2人の巨人も参戦しています。(マフィアとの抗争なのに純粋に拳で戦ってる)
ヘラクレスはいつもの怪力が出ないので、結構ボコボコにやられ気味です。
その様子をドキドキしながら見守るゼウス。
とうとう、「ヘラクレスはゼウスの息子だ。このような扱いは父親であるわしを侮辱しているも同然だ。ゼウスの息子が人間に負けてはならん。」と、雷を落とします。
その瞬間、ヘラクレスはいつもの怪力を取り戻し、マフィアを退けるのでした。
マフィアとの戦いに勝利したあと、突然姿を消してしまったヘラクレスのことを寂しく思うプレッツィ。
そんな時、ラジオから突然ヘラクレスからのメッセージが聞こえます。
「会いたいときは思い出してくれ。僕はいつでも君の心の中にいる。君が必要とする限りいつでも・・」
ヘラクレスと常時一緒にいるプレッツィがうまいからこそ、全編通じて楽しく観ていられます。
アーノルド・シュワルツェネッガーが好きでも、さすがにね、初々し過ぎてちょっとずっと観るのはつらい(笑)
ゼウスも突っ込みどころありすぎっていうか、楽しく見れるのは、そういう「オイオイ」というところがたくさんあるからだと思います。