日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

ミッション: 8ミニッツ(Source Code)

有名じゃないんだけど、何故か何度も観てしまう映画ってありますよね。たぶん。

自分にとってそういう映画があることを知ること自体が幸せの一つだと思います。
私にとって、そういう映画は何本かあるのですが、その中の一つです。

何で好きなんだろう?何となく好き。

ということで、こちらの映画のご紹介です。

ミッション: 8ミニッツ(Source Code)
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主演のスティーヴンス大尉(ジェイク・ジレンホール)が目覚めると、列車の中。
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全く身に覚えのない状況の中、自席の向かいに座るクリスティーナとの会話の中で状況が少しずつ明らかになります。

自分はコルター・スティーヴンスですが「ショーン」と呼ばれたり、切符が自分の胸ポケットにあることをクリスティーナが知っていたり、相変わらず意味不明ではありますが。
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傍から見てもかなり挙動不審だと思います。

わけがわからずトイレに駆け込み鏡を見ると、全く知らない男が映っています。トイレを出て混乱していると、突然爆発が。
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次に目が覚めると、狭い暗所。モニターに映る女性はしきりに話しかけてきますが、全く見知らぬ人です。
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事前に組み込まれた記憶回復プログラムにより、朧気ながら記憶を取り戻し、モニターの女性はグッドウィン空軍大尉であることが分かります。
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今スティーヴンスが経験した列車爆発は実際に起こってしまった事件の記憶ですが、連続テロ防止のため、ショーンの脳に残された8分間の記憶と特殊プログラムによるスティーヴンスの意識を融合させ、爆発直前の8分間にスティーヴンスが犯人を特定しなければならない任務であると説明されます。 

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何度も何度も繰り返される8分間の間、スティーヴンスは犯人を捜す努力をしますが、その度に爆発が起き、乗客が死に、なんといってもその都度クリスティーナも死ぬわけです。
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この右側のヤツ!
本当に憎たらしいんだわ。(プログラムを開発したラトリッジ博士)
人を人とも思わないプログラムだよな。
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それでも次第に犯人に近づき、とうとう犯人を追い詰め、爆破装置を積んだ車も特定するが、その際にクリスティーナは死に、スティーヴンス(ショーン)の8分が終了してしまう。

現実世界に戻ったスティーヴンスはグッドウィン大佐に記憶した車のナンバープレートと走り去る方角を報告した。それにより犯人が逮捕され、次の爆破テロを防ぐことに成功する。

未曽有の危機を救ったスティーヴンス、というよりはラトリッジ博士のプログラムはこの成功で多額の資金を得るめどがつき、スティーヴンスと同じようなシステムが増えることになります。

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スティーヴンスは今回の任務が成功した後に自らの死を望んでおり、ラトリッジ博士とグッドウィン大佐はそれを了承していましたが、この成功に気をよくしたラトリッジ博士はスティーヴンスの記憶を消去し、もう一度システムを組みなおす予定でいました。(ひどい)

 

スティーヴンスはグッドウィン大佐に改めて自らの死と、その前に記憶の中だけでもいいから列車の乗客の命を救いたい、もう一度8分間を体験させて欲しいと懇願します。

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(たぶん)自らのキャリアを犠牲にしてスティーヴンスのためにグッドウィン大佐は動きます。

私はグッドウィン大佐は最初からスティーヴンス寄りだと思い、それは人間として当然の反応だとも思っていました。が、もしかすると、彼に対して特別の思い入れがあったのかもしれません。

 

スティーヴンスは再び列車の時間に戻り、8分間がスタートします。本当の最後の8分間。

爆弾の起爆装置を解除し、犯人を拘束して通報し、心残りだった父親と戦友のふりをして会話をし、グッドウィン宛にメールを送り、乗客たちを笑顔にさせ、クリスティーナに告白します。
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全てを終えてクリスティーナとキスをした丁度その時に8分が経過するのですが、そのタイミングでグッドウィン大佐はスティーヴンスの生命維持装置を停止。現実世界でのスティーヴンスは死亡するのです。

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しかし、列車内のスティーヴンスのはクリスティーナとのキスを終えて8分間を過ぎても生き続けることになります。

スティーヴンスとクリスティーナは列車を降り、2人でミレニアム・パークを歩きます。

ラトリッジ博士らはこの世界以外の世界は実在しないとしていましたが、実際にスティーヴンスは8分を越えてミレニアム・パークを歩いています。ここは既に、スティーヴンスが存在していた世界とは別の世界なのでしょう。

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そして、この光景はスティーヴンスが8分間を繰り返す際に、何度も何度も見た切れ切れの像そのものなのです。

思わず足を止め「運命を信じる?」とクリスティーナに問います。

 

グッドウィン大佐がネリス空軍基地に出勤すると、一通のメールが届きます。
メールには自分以外が知りようもないコード(暗号)とメッセージが。

 今日のいつか
 君は
 列車爆破テロが失敗したことを知る
 俺と君が阻止した
 あのプログラムは
 想像以上の力を持っている
 創り出すのは8分間の過去じゃない
 全く新しい世界だったんだ
 グッドウィン
 その施設のどこかにスティーヴンス大尉がいるはずだ
 彼の力になってくれ
 そして伝えてほしい
 「きっとうまくいく」と

ちょうど同時に爆破未遂事件があったことを知り、グットウィン大佐は彼を想います。

もしかすると、別次元のスティーヴンスからメールを受けていたグットウィン大佐だったからこそ、この世界のスティーヴンスの力になったのかもしれません。

そして、このメールを受け取ったグッドウィル大佐は、別世界に行くスティーヴンスの力になるのかもしれません。

 

どっちにしろ、人を人扱いしないプログラムを開発したラトリッジ博士はきっとどっかで失敗するんだよ!ザマー!!(おっと失礼)