日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

相続人申告登記を完了しました。

相続については、私の父が平成17年に亡くなってから勃発していました。
たぶん、父は自分がこんなに早くに死ぬだなんて想定外だったのかもしれません。

私には異母兄がいます。そのため、父が亡くなったら相続人としてその異母兄が名乗りを上げるわけですが。

父の戸籍を読むと前妻との離婚は裁判離婚で決着がついたようです。
母から話を聞くと、相手方はナカナカ凄かったみたいですね。私が引くくらいでした。

母は自分が死ぬまでに区切りをつけたいとの気持ちで弁護士さんにお任せしていますが、決着する気配がありません。たぶん、この相続は父の前妻(本当は前妻は相続に全く絡まないんだけども)か異母兄が死ぬまで決着しないだろうな、という印象です。(弁護士さんももう何もしてないみたいだし、相手が死ぬのを待ってるんじゃないかいうのが正直な感想)

この貧相な土地と建物、そんなに現金化したいのかな。母が弁護士さんを通して提示した金額より相続の取り分は安い(と思う)から、多分嫌がらせなんだろうな。

諸々、人生お可哀そうに・・としか思えない。

相続に関する法律が改正されたので、「相続人は、不動産(土地・建物)を相続で取得したことを知った日から3年以内に、相続登記をすることが法律上の義務」になります。これは法改正以前の相続にも適用されます。

父は平成17年に亡くなっているので、この場合、私たち遺族は放置していると違法になります。ですが、こんなゴタついている状況で登記はできません。

そんな中、相続人申告登記というものがあります。

相続人申告登記というのは、「様々ゴタついているから土地と建物の相続登記はできませんが、相続人の中の一人は私ですよ」という登記です。
この登記は他者の承認などは必要ありません。

やっぱり我が家と同じかそれ以上にゴタついている相続は当然あるわけで(というか、そういう相続がありすぎで飽和してしまったので今回の法改正になったんだと思う)、執行猶予的な措置があるわけですね。
f:id:ToukoFujinomiya:20240630160612j:image
法務局の窓口で見かけたトリ。可愛い。

相続登記のマスコットキャラは可愛いですが、面倒事は司法書士へ任せろと訴えているあたり、貧乏人には金目がないとナカナカできない相談です。(※相続の権利がある貧乏人は普通にいるからね)

ちなみに、この子の青森県型の被り物は接着されていました。(確認した)

青森の法務局では、この手の「相談」は「完全」予約制とのこと。
実際は相談をすっ飛ばして手続きの詳細について聞きたかったのですが、電話では詳細は教えてくれませんでした。(やはり個別相談が大切のようなので、相談日を予約しました。)

予約した相談日には、電話で言われた書類の他、言われてないけど必要じゃね?というものも携えていきました。(大正解)

そして、申請に必要な様式(申請者が自分で作る用。母は作れるはずがないので私がワードかエクセルで作る。)について質問すると、「この様式は相続登記と兼用で・・・(相続人申告登記とは違う、というニュアンスか)」と言い訳をしつつ、奥の人と確認しながら説明してくれました。
何か質問しても、「相続なら必要ですけど・・・」と言いながら奥に聞きに行くくらいなら、最初から様式もマニュアルも別にした方がお互い楽なんじゃないかと思うのですけども。(母は「相続人申告登記」で「相続登記」ではない)
なんだろう、この後手後手感。

それでも、申請に必要な書類作成の疑問点も解消されたので、満足です。
事前準備した住民票や戸籍はそのまま使い、その他は記載例を参考にした申告書を作成して(全部Wordで作ってもOK。自署も押印も必要なし)、その他登記簿のコピー(母は全部持っているで、その控えでOKだった)でいいみたいです。

予約相談せずに、法務局のHPにある申請書の様式を参考にしてもいいかもしれないけど、提出先の法務局名が具体的じゃなかったりするので、一度は相談に行って様式をもらった方が手間がないと思います。

souzoku.vbest.jp

法務省:相続登記の申請義務化に関するQ&A

相続する土地のうち、一筆について父は生前住所変更をしていなかったので、その住所に住んでいたことを証明する住民票(の除票)が必要でしたが、古すぎて市役所では発行できませんでした。
市役所の窓口では「法務局の手続き関連では、古すぎて発行できないのはよくるあることだから、なくてもなんとかなるはずだよ。だって、出せないんだものね。」と言って頂きました。
念のため、「保存期間を超えていたので発行できませんでした」という一筆を(私が)作成して提出ました。(事実を記載しただけのものをWordで作成。)

こんなんでいいのかな、っていうか、これしかないしな。という感じで書類を整え、提出。(再度の相談の予約(書類確認等)はしませんでした。平日にそんなに休めないしね)(っていうか、必要書類は込み入った案件以外は1回目ですべて伝えろ、と思う)

申請後は、法務局から問い合わせがあれば随時対応、なければ指定日以降に登記完了通知を取りに行く、という段取りのようです。

今回は問い合わせがなかったので、きっと不備がなかったんでしょう。
平日にお休みをいただき、母と一緒に法務局を再訪しました。
f:id:ToukoFujinomiya:20240704125912j:image
受け取りの窓口の隅っこにいた子。(前回は気がつかなった)
しっぽが太い。(先っぽに墨が付いてるから、筆イメージなのか)(土地だけに)
もう法務局に来ることはないと思うので、激写です(笑)

さて。母は無事に完了通知書をいただき、無事に終了です。
相続登記が終わったわけではありませんが、法に沿って手続きを終了させたので、まずは一安心です。

母は被相続人の配偶者だったため書類を整えるのは難しくなかったので、まだ楽な方なんでしょうね。

逆に、相続登記の準備は大変になるなと思いました。うちの父は生まれてから亡くなるまで、市町村をまたいでで変更していますから。
ま、それは相続が整ってからのことであって、今ではありません。その時に準備します。

ひとまずは、アチラさんがこちらの希望を受け入れるかお亡くなりになるのを待つばかりって感じかしらね。弁護士さんからのお知らせを待とうと思います。