「タイムコップ」(Timecop)
Amazon Original のドラマ「ジャン=クロード・ヴァン・ジョンソン」で取り上げられていた、「タイムコップ」です。
「ルーパー」と「タイムコップ」を比べて、「ルーパーの方が面白い」云々(自虐ネタ)があったので、さっそく見ることに。
ヴァン・ダム好きなんですよね。
あ、私の映画の感想は、メチャメチャネタバレです。
【あらすじ(抜粋)】
2004年、人類は“過去にだけ戻れるタイムマシン”の開発に成功した。しかし同時に、悪人による時空を越えた犯罪の発生をも意味していた。
そこで政府や議会は、マッコム上院議員率いる極秘組織としてTEC(時空管理委員会)を結成し、その下部組織として時空犯罪捜査官タイムコップを捜査機関とし大きな予算をあてがった。捜査官の一人であるマックス・ウォーカーは、妻のメリッサと公私ともに幸せな生活を送っていたが、ある夜、謎の暴漢に襲われ一時的に気絶、覚めるまでに妻もろとも自宅が爆破されてしまった。
マックスはなぜ襲われたのか、かつて自分が逮捕した時空犯罪人やその背後の黒幕の関係性を疑い、必ず捕まえてみせると誓う。
宇宙開発のノーベル賞学者のハンス博士が20年の歳月をかけて開発した、「これから起こる未来には行けない」タイムマシン。
ハンス博士は一回も出てきません。
御無事でしょうか。こんなにすごいものを発明しちゃって、殺されてなきゃいいけど。
政府は犯罪に対応すべく、極秘組織TECを立ち上げます。
マックスは新規立ち上げの時空犯罪捜査官タイムコップに抜擢されました。
美しい寸止めのハイキックです。
チェック服の彼はひったくり犯ですが、心を入れ替えて(蹴りが怖くて)盗んだバックを返してあげました。しかし警官がそれを見逃すのはどうなのか。
そこに現れる癖が強い謎の悪人。
この髪型と顔面と服装の人は善人なわけないです。(映画に限る)
これから何かが起こる予感がしますね。
映画冒頭にぶち込まれる、愛する奥様とのセックスシーン。
これも時代でしょうか・・・
写真はヴァン・ダムのお尻です。
このシーンで見せたいのは多分ヴァン・ダムの肉体美の方。
その後、あの癖が強い悪人たちがマックス宅を襲い、マックスが気づいた時には、妻もろとも家を爆破されてしまっていました。
その後、マックスはTECに所属し、活躍します。
元同僚アトヴッドの不正を取り締まる際の格闘シーン。
やっぱりヴァン・ダムはこうでなくちゃ。
元同僚のアトヴッドは捕まる前にマックスにマッコム上院議員の名を上げます。そして組織の半数は彼の手下となっているということも。
ですが、アトヴッドは家族を守るためにマッコム議員の不正の証言を拒み、死刑判決が即日結審され、即座に執行されてしまいます。(速攻で殺すのね)
その後、マッコム上院議員はシレっとアトヴッドの犯罪を例に挙げ「組織を解体してすべてのタイム・トラベルを禁止する。こんな組織は作るべきではなかった。」と発言し、次年度予算の継続は無しにしろと命じます。(自分が黒幕なのに!)
これではタイムトラベルし放題のマッコム氏の天下になってしまうじゃありませんか。
証人もいないし大変だ。
マックスはやりきれない思いを抱えながら自宅に戻り、一人の夜を過ごしていると、どうしても亡くなった奥様のことが思い出されます。
寂しさの中で眠りに落ちると、敵襲が。
美しい開脚。しかも美筋肉。
ここでの格闘シーンは白人系とアジア系の二人の攻撃なのですが、両手に刃物を持っているアジア系の方を相手に、ヴァン・ダム氏はあまり殺陣が上手くない。残念。
筋肉が美しい蹴りは素敵です。
さて。
マックスと内務調査班のサラは一緒に時空のゆがみ(過去での未来からの侵入者の干渉)が大きい場所と時間に向かいます。
ここで初めて「過去へ向かう」システムがわかるのですが、ずいぶんと大仰です。
今まで何度も、未来から来た人が出現したシーン、未来から来た人が戻るシーンがありましたが、こんなでかいジェットエンジンがついているような車は一切出てきません。せいぜい人の周りの時空の歪みと、手のひらサイズのスイッチボックス(帰還モジュール)程度だったのに。
宇宙開発のノーベル賞学者のハンス博士が20年の歳月をかけて開発しましたが、こんなすごい設備、資金は何処から出たんだ。(バックトゥザフューチャーのドクは自費で開発したけど)
それはさておき。(細かいことを気にしていたら、映画を楽しめません)
マックス達がタイムトラベルした先は、偶然にもマックスの奥様が殺され自宅が破壊された日でしたが、それを助けるためではなく、実際に事件が現在進行形で起こっている場所に向かいます。
そこではマッコム議員がちょうど過去を改変している最中でした。
銃撃戦の末、サラはマッコム議員に撃たれ、未来から来たマッコム議員には逃げられてしまいました。マックスはサラを残し、一人で未来に戻ります。
すると過去が改変されたことによって未来が変わり、マッコム議員は資金力にものを言わせて次期大統領の座を確実なものにしていました。
さらに、TECは解体されることが決まっており、サラは組織に存在していません。
このままではマッコム議員の不正は正されません。
そこで、マックスは過去でまだ生きているかもしれないサラを救い、不正を証言してもらおうと、過去に戻ることにしました。
幸運にも、一命をとりとめていたサラ。
サラは自分の行いを悔い改め、証言することを承知します。
「やり直したい。みんな やり直せるはずよ」
そう言っていたサラでしたが、マックスが再び病室に戻るとサラは殺されていました。
2度も死ぬか!(1回目は瀕死だけど)
マックスはサラの死を立ち会ったときに、看護師に犯人だと誤解されてしまい、追われてしまいます。
追われながらも、サラの「みんな やり直せるはずよ」の言葉の影響かもしれません、マックスは過去をやり直す、本来の過去に戻そうとします。
ショッピングモールで過去の奥様に会い、過去を変えようとします。
奥様、「あなた誰?」はなくない?
めちゃめちゃヴァン・ダムだと思うけども?
あの日あの時と同じように、病欠の警官の代わりに出動の電話が鳴ります。
奥様は未来のマックスに言われた通り、言えなかった妊娠について伝えます。
個人的には、奥様の妊娠がわかっても旦那さんは出勤しなきゃいけないなら出勤するんじゃないのかな?と思うのだけども。行動の変化はしない気がする。
そして、あの時と同じように、再び暴漢が襲ってきます。
襲われるのをわかっている分、前と違いますが、やはり多勢でもあり劣勢です。
奥様、妊娠初期ですよね。雨で体は冷えてるし、そんなアクション、大丈夫ですか。私は心配です。
もう少しというところで、黒幕のマッコム上院議員が登場です。
本当に賢くて悪いやつだなぁ。
ボコボコにされてしまうマックス。
その時、事前にマックスに呼び出された、この時間のマッコム議員がやってきました。
マックスは、この映画の世界観での厳密なルール「同一体が 同時には重なれない」を逆手に取ります。
重力レンズみたいになってる。
この後、グニャグニャになった肉の塊がなくなってしまいました。
対消滅をイメージしてるのかな。
爆発から間一髪のところで重症の奥様を抱え、庭で気絶している自分のもとに横たえます。
そして自分は現在へと戻ります。
すべてが「ある」未来に。
サラも。
マックスが自宅に戻ると、見たことがない男の子(可愛い)が駆け寄ってきます。
抱きしめるマックス。
これぞ、「あるべき」未来の姿です。
奥様は妊娠初期に壮絶に体を冷やしてさらにあのアクションでしたが、母子ともに大丈夫だったのにはホッとしました。(普通流産しそう)
でも、大丈夫ですか。
10年間、孤独で亡くなった奥様のことしか考えていなかったのに、いきなり10歳の少年の父親になれますかね。
案外なれるかも。
たぶん、そこは気にしなくてもいい映画です。
冒頭のショッピングモールでのバルーンデコレーション。
この開脚は狙ってるよね。