日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

レッスン!(Take the Lead)

元々、ダンス(ジャンル問わず)を観るのが好きなので、「タンゴ・レッスン」をひたすら観ていたりします。

ストーリーを追うよりダンスを観て音楽を聴いてる感じ。引き込まれます。

昨日、Amazon Prime で見つけたコチラ。
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この雰囲気で、「天使にラブソングを2」のダンス版な感じか?と思い、観ることにしました。

実話を基にした話ということで、ちょっと興味があります。

ニューヨークで社交ダンスを教えるピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)はある晩、車を破壊している少年に出会います。
デュレインは少年のことを通報せず、翌日、その車の持ち主である学校長を訪ね、自分が何か手伝いができるならと提案します。
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その学校は荒れており、予算もない。そんな中でもなんとか学校運営をしている校長ジェームズ(アルフレ・ウッダード)にとって、デュレインの提案はあまりにもバカらしいと思いましたが、落ちこぼれの鼻つまみ者を放課後に学校に居させるだけのグループを教えることを許可します。その中に、あの晩の少年ロック(ロブ・ブラウン)を見つけます。

彼らは例外なく家庭や社会環境に様々な問題を抱えており、大人を信用していませんし、意見を聞く気はありませんし、社交ダンスだなんてダルくてやってられません。
何より全くクールじゃない。
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おまけに、ロックとラレッタ(右)地域のギャング抗争の末、お互いの兄弟を殺されているので、どうやっても仲良くダンスだなんてできません。(本当に、想像できない環境だわ・・・)
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まずは、「社交ダンス=ダルい」という先入観を吹っ飛ばすため、デュレインは自分のダンス教室に所属するモーガン(カティア・バーシラス)とともに情熱的なタンゴを披露し、一瞬にして彼らを社交ダンスの虜にします。
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そりゃね、タンゴはセクシーだもの。その情熱のダンスに虜にもなるわ。

生徒たちは最初こそ慣れないステップに苦闘しますが、もともと音楽と共に育ってきていることもあり瞬く間に上達し、さらにヒップホップと融合させた新たなダンスを楽しみ始めます。
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デュレインも、社交ダンスという枠からはみ出がちな彼らのダンスと音楽への情熱を尊重します。

しかしながら、くだらないダンスなどよりも勉強に予算や時間を割くべきであり、あのグループ自体を解散させろという教師や保護者からの突き上げがあります。
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デュレインは、ジェームズ校長をダンスに誘いながら、社交ダンスを彼らが学ぶ意義を丁寧に説明するのです。

「16歳の娘さんが自分を信じる力を持っていればバカな男に身を任せますか?

息子さんが女性を礼儀正しく扱えれば将来女性に暴力をふるいますか?

私はダンスを教えています。同時に一連のルールを教えます。つまり、敬意とチームワーク、そして尊厳。すると、自分の未来を描けます。かなうかもしれない未来像です。」

生徒たちがさらに前に進むようにと、デュレインは社交ダンス大会への出場を提案します。しかし、今まで落ちこぼれで成功体験はなく、貧富の差に直面してどうにもならない壁ばかり見続けてきた彼らは、自分たちが相手にするのは裕福で練習時間も取れ、そもそもダンススキルが断然上回っていると知り、尻ごみをします。

それでも、それぞれ悩みを抱えながらも練習を積み、優勝を目指します。
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ここからは楽しいダンスシーンの連続です。

社交ダンスの大会のルールとかに当てはめてしまえば、それ無理じゃない?というようなシーンはたくさんあるのですが、観ていて大変楽しいのです。

ダンスはまず楽しむことなんだなぁというのが伝わってきます。

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残念ながら3人はねぇ。でもストーリーを追えば納得の3人。

3人の楽しいダンスといえば、こちらを思い出しました。
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「ロミーとミッシェルの場合」

 

ちなみに、ラモス役(3人でダンスしている右の方)のダンテ・バスコさん(当時)、めちゃめちゃオーシャンズ金子さんに似てて、序盤から、もうそうとしか見えない(笑)
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最後の大会での演技は、これが社交ダンスか?と言われれば、それは社交ダンスではないです。
ダンスは楽しいものだし(私は見てるだけだけど)、それを通じて自分を、相手を、ルールを、尊敬を、愛を、その他たくさんのことが学べる素晴らしいものだなぁと思いました。

ただね、最後、単なるクラブみたいに終わっちゃったのはちょっと残念だなー