日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

「日本人女性と愛の逃避行」

2023.2.1(水)の東奥日報9面の特集です。
④エチオピア編 「悲恋の記憶、歌に乗せ」の記事です。
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この特集は好きで熟読するのですが、今回もとても良かったので紹介したいと思います。
残念ながらリンク先が探せなくて・・・

2022.5.4、88歳のシャワンダニェはエチオピアの首都アディスアベバのとある病室の一室で亡くなった。地元メディアは国民的音楽家である彼の訃報を、彼の代表作である「日本人女性と恋に落ちて」の旋律に乗せて哀しみを持って報じた。

70年ほど前のこと。

エチオピアは、北朝鮮の韓国への進行を受け、国連軍に参加することになる。シャワンダニェも戦闘要員に戦地入りする。
そこで、日本の国際協力の一環で参加した看護婦である女性と恋に落ちた。

しかし、アフリカの青年とアジアの娘が結ばれるには障壁があり過ぎた。
2人は策を弄して逃避するが、結局すぐに行き詰まり、朝鮮半島に連れ戻されることになる。

2人は離れ離れになった。
その後シャワンダニェはその時の思い出の断片を詩に託し、作曲家に依頼した。そして「日本人女性と恋に落ちて」が発表された。
切ない曲調と異国情緒溢れる詩は大ヒットとなり、シャワンダニェは第一線の音楽家となった。
その後、シャワンダニェは日本の地を踏むことはなかった。

エチオピアでは、この曲は現代風にアレンジされて歌われおり、音楽コンテストなどで挑戦者が披露する曲の定番だそうです。

新聞のQRコードはこちらの動画のリンクされていました。
youtu.be

「日本人女性・・」という割には、動画の女性はチャイナ服っぽいな、と思わないでもないけど、アジア括りはそんなもんかもね。

今エチオピアで歌われている曲が、なんか日本の昔の歌謡曲っぽくて不思議な感じがします。

ただひたすらに恋しい人と添い遂げたいという想いは、残念ながら報われなかったけれども、とある国で歌い継がれているだなんて、なんか気持ちがギュッとしました。