日々のつれづれ

大切なこともそうじゃないことも、ゴッチャマゼ

2023.5.4 青森を知るバス巡り①(青龍寺 昭和大仏)

毎年恒例にしている、5月の連休中の冒険。
今年は何をしようか・・・と考えましたが、車での遠出はできません。
実は去年の6月に人身事故を起こしてしまい、示談とはなったものの、少なくとも1年間は遊びで遠出をするのは止めているのです。

私の中の「冒険」は、自分が今までしたことのない何かをすること。

交通手段として車がなければ、徒歩か自転車かバス。
自転車では数年前に夏泊半島をグルリとしたり梵珠山まで行って山登りをしましたが、今ではそんな体力はありません。おまけにママチャリは下の子の物があるのですが、ほとんど乗っていないので整備に不安があります。
徒歩だと範囲が限られてしまうし、となると、バス。

今年の冒険は、バスで青森市内の行ったことのない場所に行くことにしました。

青森市のバスでは、土日祝日などは1日乗車券・2日乗車券が各種あります。
バスの車内販売のみの取扱いなので、その日の最初のバスの下車のタイミングで運転手さんに購入をお願いします。

AOPASS 1日乗車券・2日乗車券/青森市

このうち、一番お安いフリールート1日乗車券(500円)を購入しました。

そして最初に目指すはのこちら。
昭和大仏でお馴染みの青龍寺です。

昭和大仏 青龍寺(青森市)

青銅座像としては日本一大きな大仏で、その高さは21.35mと奈良(14.98m)や鎌倉(13.35m)の大仏をも凌ぎます。
知ってはいるけど、観に行ったことはありませんでした。

朝早いのでほとんど人が居ません。
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青森駅前の3番バス停から「昭和大仏行き」に乗車します。
もちろん、ベストポジションを確保します。
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楽し気な車屋さんの看板。
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山・・・?
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終点「昭和大仏前」下車します。
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八重の桜が満開です。
先日も満開に近い八重桜を楽しんだばかりだったので、本当に運が良いな!
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中門をくぐります。

門は4天王が守っています。
持国天に踏まれてる鬼さんがりんごを持っててビックリ。(さすが青森の寺)
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その裏にいる鬼さんは食べかけのリンゴを手にして成敗されてる。
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その食べかけがやけにリアル。(さすが青森)

金堂に向かいます。
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金堂でお参り。
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金堂の左の縁側から忘帰庭越しに五重塔を見ることができます。
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素晴らしい眺めです。(写真がアレで申し訳ない)
山々の濃淡の緑と五重塔の美しさ、幽かに聞こえる鐘(風鐸?かな?)の音が、風と木々のささやきと相まって、心の底からリラックスできます。
直射日光じゃなかったら、椅子に座ってずっと居たかった(時間的にちょうど日光が直撃)
タンポポの黄色はご愛敬。

裏の方に行くと聖徳太子絵図と十七条憲法が飾られていました。
17条の憲法をちゃんと読むのは何十年ぶり。
そして、高野山に伝わる国宝を模写した「阿弥陀聖衆来迎図」と、釈迦成道図、胎蔵界大日如来図像があります。
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金堂に戻る時、「みかえり阿弥陀」と目が合います。ビックリしました。

※写真は青龍寺HPより

京都永観堂ご本尊、国宝「みかえり阿弥陀」を模刻したとのことです。
みかえり阿弥陀を調べてみてこちらの「伝説」を読んだら、遅れた永観にイラついてるだけ説だったので笑いましたけど。
 みかえり阿弥陀さま(Amitabha Looking Back, Eikando)

とはいえ、後ろを振り返ってついてきているのか確認してくれる阿弥陀様って、優し過ぎるでしょう。
模刻とはいえ、素晴らしい阿弥陀様なので、好きになりました。

そして出口にはこちらの絵本類。
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どうしよう。いろんな意味で買おうかと思った。
逆に新鮮な絵柄。

金堂を出ると、正面に花御堂の飾りが出ていました。

お釈迦様の誕生日は4/8。
青龍寺では4/8はまだ寒いので(青森は寒い。春のお彼岸だってお墓が雪に埋まってるから連休にするくらいだもの(>我が家))5月の初めから第二日曜日まで花御堂を飾ってお祝いしているのだそうです。

私がお参りした5/4の次の日の5/5には、お練り行列を催し、昭和大仏宝前護摩堂で慶讃護摩祈祷が行われるそうです。
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お釈迦様に甘茶かけ放題。
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縁起のいい白いゾウさんたち。

金堂を出てから五重塔を右手に見つつ、境内をお散歩します。
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ここって、季節ごとに来ても素敵だろうなぁ。

「修行大師と四国八十八ヶ所お砂踏み霊場」

足形1つが霊場1か所。
時計回りに一つ一つ踏み巡り、池を一周すると四国八十八ヶ所霊場を巡るのと同じ功徳があるとのこと。
1つ1つに巡礼した方のお名前が記載されています。
凄いね・・88ヶ所、みんなで巡って砂を持ってきたのか・・・と思うと、尊敬します。
たまに足形が壊れているところもありますが、その月日を思うともののあはれって感じ。

金剛杖も持ちませんでしたし念仏も唱えていませんが、畏敬の念だけはちょっとあります。
ありがたいなぁ。

その他にも境内には延命地蔵、ぼけ除観音、馬頭観音、お不動様と、様々なお参り場所があります。

こちらが昭和大仏。
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空と山に囲まれた大仏様は本当に美しいです。
単純に比較してもいい仏面だよなぁ。(いやいや、誰と比較してる(笑))

胎内はまず、地獄極楽絵図が掲げられています。
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四七日(よなのか・28日)のシーン。
「うそをついた人は、首に枷をはめられ、針のむしろにすわらせられ、舌を抜かれたり、粉々にされています。」
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具体的過ぎてしんどいわ・・・
このあと、3ヶ月経っても転生出来ない人に対する地獄の鬼の拷問に気合がなくなってきて、ちょっと手を抜いてそうなのが面白い。

十二支一代守り本尊が祀られています。
私は丑年なのでこちら。
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虚空蔵菩薩。
「一代様」(各々の干支によって生涯にわたりご縁の深い仏様が定められている)というものがあるのは知っていましたが、自分の一代様は知りませんでした。

「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味である。そのため智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰される。

虚空蔵菩薩 - Wikipedia

いいね。
最近仕事でも記憶力が覚束ないので、ぜひ何とかしてもらいたい。

2階には殉国英霊慰霊の間があり、戦争で亡くなられた方々が祀られています。
戦争は、どんな理由があってもダメだね。本当にダメ。

昭和大仏はやっぱり大きいなぁ
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一通り参拝した後、受付に御朱印帳を預けました。
本当なら、入るときに預けて一通り見終わったら受け取る、という流れのようでしたが、参拝していないのに預けるのも気が引けたので。
帰りのバスの時間調整もあるし、無料の休憩所でゆっくり待つことにしました。
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御朱印は5種類あり、私はその中の1つ、大日如来にしてもらいました。ご本尊だしね。

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次に来たときに別の物にしようっと。

中門の横にある大師堂にはまだ行ってませんでした。
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緑に朱色って映えますよね。
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ぐるりと見晴らしが良いなぁ。
中にも入れます。

そして、バス待ち。
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待合所が小さなお堂みたい。

これから次の目的地、「棟方志功記念館」へ行きます。
500円の1日乗車券を買っているので、バス代は怖くないぞ。

 

続きはこちら。

toukofujinomiya.hatenablog.com